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2013 · 12 · 19 (Thu)
10:53

見事な最期

『銀河英雄伝説(7)』(田中芳樹) 感想まとめ



▼イゼルローン要塞の再奪取は本当に魔術的で脱帽。なおかつ真面目におちゃめなところもありつつヤンらしい。そういえば帝国軍に要塞を奪取されたときに何か仕込んだ描写があったような気がするが、こんな長期的なスパンでの布石を打っていたとは……。要塞を奪われはしたものの、来るべき日のために根本はしっかりと握っていたわけですね!何事においてもその根本となるものはなんなのかという見極めが大事なんだな。見事。/→

▼そしてこの巻の最大の出来事といえばビュコック提督ならびにチュン・ウー・チェンたちの死だと思うが、彼らの死に様が非常に潔くてかっこよすぎた。ビュコックに対する帝国側の提督たちによる敵ながらあっぱれの評もそうだけれど、訃報が届いた後のヤン艦隊の面々の彼の死に対するそれぞれの反応が胸に迫るものがあったな…。

▼オーベルシュタインのエピソードと並べてキルヒアイスがもし生きていたらと想像させられると、過去にいくら手を伸ばしても変えられないことが悔やまれる。

▼ロイエンタールの件はどうなることかと少しひやひやしたけど、むしろ彼との絆をラインハルトが確かめる材料になったようでほっとした。フェザーンの黒狐いわく「亀裂は隠れただけ」らしいが私はもう陰謀を回避できたとみていいのではないかと思う。……んだけど甘いのかなあ(笑)!!

▼ヤンとラインハルトが直接に戦火をまじえることがもたらす最大の衝撃とは……。不穏な気配。

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【読書中の感想つぶやき】

●ならざるを得ない「第三勢力」への階段を一歩ずつ踏み出すヤン。/
●イゼルローン要塞の再奪取すげー手際。/
●ビュコックさんかっこいいな…!/
●いつも思うけどキャゼルヌ夫妻いいなああ!特に奥さんが素敵だ…!/
●メルカッツとシュナイダー。シュナイダーのメルカッツに対する忠誠心のありかたがいいな。いい主従だ。/
●ラスト「直接に戦火をまじえることがもたらす最大の衝撃」とは……。不穏な気配。/



記事公開日 2014-01-07

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