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びったんびったん

2013年08月09日 10:00

『八百万の神に問う1 - 春』(多崎 礼)

記念すべき多崎さんの既刊本10冊目。おめでとうございます!
私もこれまで全て読ませていただいております。
そして追記から備忘録的な感想などをば置いておきます。



【読メから引用】

心の距離が近いからこそ醸し出される雰囲気が微笑ましいナナノ里の面々。
サヨ、愛されてるなぁ。穏やかな時が流れております。
ただ、『夢の上』があまりに鮮烈すぎたのか、少しばかり生ぬるい印象。
心をえぐられるようなことはなく、それこそ春風のなか
楽土を一巡りするかのような長風呂仕様。

しかし相変わらずこの人の生み出す世界は唯一無二のもので、
その多彩な語彙がこの世界観の厚みを増している。
音導師の決め台詞がかっこいい。
音字のシステムは面白かった。音としては同じでも、
当てはめる漢字が違えば印象はガラリと変わる。

章間の追懐が意味深でドキドキ。

 ◆-◇-◆ ◆-◇-◆ ◆-◇-◆ ◆-◇-◆ ◆-◇-◆

ここからはリアルタイム感想つぶやき集。

●大猫来たなー、多崎さん色だなー。
大きな猫さんがずっと地の文でも大きな猫さんと書かれていてわろた(笑)。

多崎さん色といえば「わからいでか」という台詞もそうだなー、
本の姫シリーズでもジョニーだったか姫だったかが言ってたもんなー、
概ねツッコミの台詞です(笑)。いや、真面目なシーンにも出てきたけど(笑)!
意味としては「わからないわけがあるか!」、
すなわち「わかるに決まってるだろ!」的なこと。

この言い回しにはこの作者の作品で初めて出会って、
速攻調べたのは良い思い出です。/

 ***

●最近では常用されないような日本古来の言い回しであったり、
本のページを開いた途端に初めて出会う美しい言葉たち。
自分が知らないだけで、「その事象」のニュアンスであったり
イメージまでをピンポイントに指す的確で美しい言葉がある。
その言葉たちは使われる時を待っているというのに、
これらを風化させるのは勿体ない。

「言葉」にこだわりをお持ちであろう作者だからこそ、
この物語に織り込まれた言葉たちなのだろうと感じたりして。
そしてそのボキャブラリーがこの世界観の厚みを増すのだなぁと
感慨深く思いつつ読み進める。/

 ◇◇◇

●ショウギ宅での「お転婆な塩握り」のくだりがかわいすぎたなー、
これでカンナミとサヨの二人の人柄と間柄がひとまず読み込めた。
一言でツッコむならば「君らは天然ラブラブ新婚さんかッ(笑)!」(笑)。
日頃からこれを見てればチカヤも妄想を吐露して
からかいたくもなりますよね(笑)!/

●療養所へ向かう道すがらから療養所にかけて一気に人物が増えたなー。
なんだかみんな賑やかで仲良しなナナノ里の面々。
心の距離が近いからこそ醸し出される雰囲気が微笑ましい。
サヨ、愛されてるなぁ。穏やかな時が流れております。/

●水の可見がかわいいのだー。オノマトペもかわいいねー、
びったんびったん、ぴったんぴったん。

●章と章の間に挿入される追懐が意味深でドキドキする。/

●作者は暗澹たる気持ちを比喩表現する際に
「大きな漬物石」を持ち出すことがしばしばあるらしい(笑)。
『夢の上』という作品のあとがきにて同作について評されたときにも
使われた言葉だと記憶している。/

 ◇◇◇

●平行線をたどり、いつまでも交わらない2つの道。
そこに柔軟な視点で3つ目の道、それも対立する両者の心が
落ち着く道を見出だす素晴らしいお手並みのイーオン。
問題をもうひとつ上の次元から眺めることで新たな道を見出だす。
それがこの人のやり方か…。

「井の中の蛙にならない」「ひとつの視点に固執せず広い視野を持つ」、
この心構えが人と人との間の対立を解消し、
あるいは根本的に対立を生まない頭のいいやり方なのだろう。/

 ◆-◇-◆ ◆-◇-◆ ◆-◇-◆ ◆-◇-◆ ◆-◇-◆

【読前コメント】

大好きな作家さんの一人である多崎礼さんの新作を予約しておいたのが
図書館に届いていた!発売から2ヶ月ほど、これほど早く手元に届くとは…!
次の予約者が現れるかどうかは分からないけど
とりあえず最優先で読んじゃおうか。

『夢の上』のあとがきには「次は中華ものかも」と匂わされていたけど、
今回の作者コメントには「なんちゃって和風世界」とありました。
どんなんかなー、楽しみです。

イラストは「夢の上」から引き続いて天野英さん!天野さんの和風イラストー!

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